大ざっぱだが東北。決してクラフトビール人気の高い地方ではなかったと思う。しかし岩手(特に遠野)と山形は日本に残る有数のホップ生産地。このホップがクラフトビール人気と結びついて、他の地域と一線を画したビール地方になる可能性を秘めている。宮城の石巻(イシノマキファーム)や福島の都路(ホップジャパン)など、ホップ生産に大きなウエイトをかけるブルワリーも特徴的だ。日本各地で小規模なホップ生産が増えているが、ホップ生産にかけては東北は大きなアドバンテージを持っている。

クラフトビールツーリズムに関しても、一日の長がある。キリンビールと遠野の共同事業が奏功している。

東日本大震災から12年、13のブルワリーが同じレシピで醸造した「東北魂ホワイト」に秘められたそれぞれの思い